第5回は、京 都〜奈 良 です。
この区間には、JR奈良線、近鉄京都線が競合しています。
平成に入っても近鉄が圧倒的に優勢でしたが、現在JRの方が到達時間は早いです。
両方とも観光地で有名。「京都へ行った後に奈良へ。」
そんな方も多いと思います。現状は旅行者は近鉄特急を利用するようです。
こちらは同じ駅名の駅があるので比較しやすく、かなり並行して走っています。
(09/3/27 一部修正)
A・JR奈良線(京都〜奈良)
ではJR奈良線についてです。
こちらの路線は電化された後も2両編成の電車が単線区間をゆったゆった走っていました。
周辺にマンションが増えて利用者が多くなってきたので快速ができました。
日中に快速は「みやこ路快速」の名前で運転されていますが
どちらかといえば、宇治までの利用が多いような感じがします。
電車は4両編成が大半で朝夕は2両〜8両の電車も存在するようです。
快速は221系で乗り心地はとても良いものとなっています。
なお、普通電車は環状線や阪和線、大和路線でも現役の103系です。
この京都〜奈良間には六地蔵や宇治など多くの観光地があります。
ですが、こちらへのお出かけは京阪利用が多いみたいです。
運賃は690円。途中の駅数は19駅。所要時間は約41分です。
日中は快速と普通が、それぞれ30分に1本走っています。
(普通電車の一部は京都〜城陽の運転。)
また快速の途中の停車駅は、東福寺・六地蔵・宇治・城陽・玉水・木津です。
B・近鉄京都線(京都〜奈良)
次に近鉄京都線です。
この線は土休日と年末年始には近鉄奈良線よりも利用者が多そうな感じの路線です。
近鉄京都線は奈良へ向かう電車と橿原神宮前や天理に直通する電車もあります。
運賃は610円。途中の駅数は26駅。所要時間は約45分です。
日中は急行が15分に1本走っています。(普通は西大寺まで15分に1本)
(なお急行天理行き・急行橿原神宮前行は西大寺でホーム間でのりかえ)
(普通電車によっては竹田で国際会館からの急行に連絡しているものもあります)
急行の停車駅は東寺・竹田・丹波橋・桃山御陵前・大久保・新田辺・新祝園・高の原・西大寺・新大宮です。
なお、これとは別に座席指定の特急が日中は奈良行が30分に1本あり
所要時間は約35分で停車駅は丹波橋・西大寺です。
特急料金500円が必要ですが、「観光だからゆったり行こう」
という方が多いのか乗車率も高いです。
それでは☆私的な見解☆です。
スピードではややJR有利も、運賃はJRが特定運賃も使うも近鉄の方が安い。
これでは本数や便利さでJRは勝てません。
JRのみやこ路快速は乗り心地は良くても
単線区間で結構山の中を走ったりもします。
どちらも始点終点なので座っていくことができます。
私の結論は近鉄が圧倒的に優勢です。
一昔前ではJRは運賃は高い。遅い。単線2両で冷房なし
とかなりひどいものでした。
JRが勝つには運賃を100円程度安くするか
300円程度で乗れる座席定員制の「みやこ路ライナー」みたいなものを
1時間に1本程度運転しないと無理だと思います。
なお、近鉄は昔からシステムが全くかわっていません。
地下鉄との乗り入れはありますが、ダイヤ的にはかわらず。
この線に関しては近鉄圧勝です。